春日大社
春日大社は20年ごとに御殿の修復をするらしいです。去年は出雲大社も修繕していましたね。「痛まなかったら30年ごとでもいいのではないか?」と言われることがあるらしいのですが、20年にはそれなりに理由があるのだそうです。日本の文化の伝承・・・。
人間の寿命に合わせているらしく、修繕には特殊な技術が必要で、どんな大工さんでもできるわけでもありません。20年ごとであれば、初めて経験する20代の息子、2回目で中心的な役割を果たす40代の父親、そして3回目となる経験を活かし、指導者として適切なアドバイスができる60代の祖父という三世代が揃って、確実に次の世代に技術や技法が伝承できるのだそうです。
それが30年に延びると、それぞれ30代、60代、90代となり実質的には二世代しか関わることができません。
式年造替が20年というのは「人を育てる」制度であって、ゆえに千二百年も美しさを保つことができるのだそうです。
先人の知恵、凄い!なるほどですね・・・。
今、問題になっている鉄道会社の若手の技術力不足・コンビナート火災などの危険察知する職人ならではの「感」の不足。
不況により、新人を採用することを控えて、年代のバランスが崩れているようです。
先人に学ぶことがいっぱいあります・・・。
コメント
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2 コメント
この話は面白いですね。
なるほどと、深く納得です。
20年というのは、よく考えられたものです。
建物のサイクルのようで、実は人間の命のサイクル・・・。
背景にあったのが「人間を育てるサイクル」。
勉強になりました。
どこかで使わせてもらいます (^^ゞ
アルキメデス様
でしょ!春日大社の宮司さんの本に書いてあったので、
真実だと思います。
私もふーむと頷きました。 女将