病院の日
小さい頃、学校帰りにこの「しろつめくさ」の花を抜いては、根元をチューチュー吸ったり、「タチアオイ」(こけこっこー花と呼んでいた)の花を鼻(?)につけては、寄り道して帰ったのが妙に懐かしい・・・。
今日は母の病院の日。おそらく待たされるなーと覚悟。普段本を読む暇がないので、ちいさな本をバッグにいれたけれど、考え直して「今日は、ぼーっと、ただぼーっとしよう!」
案の定、土曜日。おまけに二人いる先生が今日は一人だけ。いつもの主治医の先生ではない。母は私に「忙しいのに申し訳ないねー」を連発するけれど、病院での人間ウオッチングも興味深い・・・。どんな病気で来たのかな?この二人は親子なのかな?ヘルパーさんなのかな?大体高齢になってくると夫婦二人でというのが多いみたい。こういう時が来るから、夫婦円満でなければならないなーなどと思ったりもする。
検査があるので、待たされる、待たされる・・・。
ようやく先生にたどり着くと、先生はカルテや顕微鏡をのぞいて母の顔もろくに見ないで質問する。
患者と向き合ってないんだなー。高齢者は特に慎重でなければならないのに。
威圧的にしゃべられると、萎縮してしまう・・・。
本当に母の世話をするようになってから、いろんなことが見えてきた。
子供が生まれて、母親という世界が開けたように、母と一緒に居て初めて見えるものも少なくない。
いろんなことを考えた時間だった。
本など持ってかなくてよかった。
せめて母と一緒にいる時間を大切にしよう・・・。
コメント
コメントを書き込む場合には、下のボックスにご記入下さい。
1 コメント
ご苦労さまでした。
昨年の暮れ、待合室でつくった歌です。
下を向く父や
不安げな母
そんな気配の待合室で
私は私と
向き合っている
待合室で順番を待つというのは、誰しも不安なものです。