北上荘|女将の独り言

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女将の独り言-ブログ-

貯金

ゆり・ユリ・百合。ただ今たくさんの種類のゆりが咲き乱れています。きついこの香りがなければ、もっといいのに・・・。遠くに見るぶんには、高貴で美しい花です。

この間、母が近くのスーパーで買い物をした帰り、出口でふらっとふらついたらしいのです。近くにいた小学生の低学年(に見えたらしい)の女の子が母に、「おばあちゃん、大丈夫?」と声を掛けてくれたらしいのです。母は、その女の子のそばにきっとお母さんがいて、声を掛けるように女の子に促したと思い、まわりを見回したのですが、お母さんらしき人はいません。その女の子は自分から母に声を掛けてくれたらしく、母をその女の子の優しい声掛けにおもわず涙がでそうになったと話していました。その話を聞いて、その女の子のお母さんはどんな人だったんだろう?とすかさず想像してしまいました・・・。自分の子供達も、そんな声を掛けることができる人間に育っているんだろうか・・・。母として・・・。

そんな話を先週聞いて、今ちょうど98歳の詩人柴田トヨさんの詩集(くじけないで)を読んでいました。その中からこんな詩があったので、紹介します。

? 貯金 ?

私ね 人から

やさしさを貰ったら

心に貯金をしておくの

さびしくなった時には

それを引き出して

元気になる

あなたも 今から

積んでおきなさい

年金より

いいわよ

トヨさんのひとりぼっちの生活の中で、最後のユーモアで救われる気がします。

また少しずつ紹介します。

コメント

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コメント

1 コメント
  1. アルキメデス 8月 9, 2010 10:48 PM

    良い詩だね。柴田トヨさんの詩集を読んでみたいね。